面白い分析、つまらない分析、どうもいい話

小説・アニメ・映画などの、面白いとつまらないを分析するブログです。分析などと大層なことを言っていますが、アナリストでも何でもないので暇人が適当なことを備忘録としてつらつらと書いていくだけの、あれです。正確性は二の次です。記憶ガタリをすることもあるでしょう。後、どうでもいい話も挟みます。

No.6 1 あさのあつこ

概要

 ネズミと呼ばれる反逆者的な人間を助けて、主人公がNo.6という監視社会の闇の面に触れていくことになる感じのあれ。

感想

 読みやすいし、面白くないというわけではないが、ハーモニーを呼んだあとだからか、どうしても浅いと感じてしまった。作者の哲学というか、鮮烈な自己世界が見えてこない。ゴミを街の外に出してるみたいなやつは現在の日本のことを言っているのだろうが、こういうところでもう一捻り欲しい。ボーイミッツボーイもハーモニーの三項対立に比べれば、適切さを感じない。でも、主人公の幼馴染がセックスして、と主人公に迫るシーンは良かった。恐らく、物語に捻りがないから誇張したキャラが欲しくなるのだと思う。だから、幼馴染は良かった。

腸活、始めました【11、12、13日目】

 お腹がわずかに痛い。何か刺激になるようなものを少量摂ってしまったかもしれない。便通もいいとは言えない状態。

 アニメ、ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風や小説を数冊読んだので、感想を書きたい。

 

 ってことで、本日の一曲は、AVril Lavigneの「Complicated」


Avril Lavigne - Complicated (Official Music Video)

マウス 村田沙耶香

 概要

 小学五年生の主人公が、同じクラスの、みんなに馴染めない臆病な女の子にとある絵本を読み聞かせる。物語を聞いた女の子は、その物語の主人公マリーとして振舞うようになって、カリスマ性を獲得する。クラスの上位グループとも仲良くするようになり、主人公と少し疎遠になるが、街を少しだけ抜け出したくなった主人公に合流し、電車に乗り隣町くらいで降りて、雪食って小学生編終了。

 大学生編では、主人公と女の子が再会する。未だに絵本をライナスの毛布にしている姿を見た主人公は、女の子から絵本を引き剥がそうとする。そうして女の子はイベントコンパニオンの仕事をやめて、清掃のバイトを始める。その後、二人は喧嘩して、主人公が合わない服を買うなどして、主人公のマウス(臆病者)という自己認識がマウス(臆病者だけど可愛い)に変わる。

 

感想

 村田沙耶香らしい周囲に対して臆病な共感を誘いやすい主人公と、飄々としてはいるが、殻がないと臆病なヤドカリ系少女の二項対立。そこから二人の成長、自己承認が行われるわけであるが、この作者は物語展開というか構成というか、ちょうどいい狂気演出と主人公への共感演出が上手くて、あっという間に引き込まれてしまう。この点は見習いたい。

腸活、始めました【9、10日目】

 便通はあまり良くなく、お腹が張っている状態。原因は不明。もしかしたら、タンパク質を摂りすぎているのかもしれない。

 小説の進行ペースは一日三千字ほど。これはよろしくない。最低五千は書かないと。それに、読むほうも一日三冊読むことにしよう。そすれば、記事数も稼げるし。

 

 ってことで、本日の一曲は、toi toy toi の「Chant」


toi toy toi / Chant(kotringo edition) Music Video

腸活、始めました【7、8日目】

 軽くランニングをしたが、また筋肉痛になっている。運動の強度が高すぎるのかもしれない。ニキビの方はというと、新しく出たのはない。鼻にできたのは、回復に向かっている感じがある。便通は普通といったところ。

 どうでもいいことですが、腸活という文字を見ると、趙括が想起されますね。紙上に兵を談ずる頭でっかちなお方。アメーバみたいに柔軟に生きていくのが良さそうですね。

 ってことで、本日の一曲は、Circus-Pの「Addicted」

 今思えば、この○○Pっていうの、謎めいた風潮ですよね。

Twitterでいうところの@~みたいなもんなんですかね。


Hatsune Miku English "Addicted (revised version)" Original Song

ハーモニー 伊藤計劃

概要

 大災禍の後にやってきた超健康社会では、多くの人間達が生命維持の大部分を外注していた。そんな管理世界のチェチェンの民族の中には、生まれつき意識をもたない人間がいて、その一人であるミァハという女の子が調和(ハーモニー)を起こして、世界から「わたし」という意識を消してしまう。

 

感想

 拡張現実が生権力の監視社会をさらに発展させて、みんながみんなを監視する、すなわちブロックチェーンのような監視社会がこの物語では描かれている。そうした中で述べられる公共的身体、リソース意識という概念は身体の他者性を示すものであるが、これもまた、意識の領域まで発展する。「わたし」を失うハーモニーの後の世界は、果たしてユートピアなのだろうか。そして、これは現実的な問題である。人間の解剖が進むにつれて、どんどん身体は他者になっていく。自分という不安定の領域が、他者という安定した領域へと落ち込むのである。そんな凪の世界、安定のユートピア。それが人間の到達点なのだろうか。

 作者は科学によって解剖される人間の、侵略されえない領域、つまり自分を求めようとしたのかもしれない。でも、それが失敗に終わった。ハーモニーが起こってしまった。

 とにかく面白い小説なのでおすすめ。

 

 

腸活、始めました【5、6日目】

 札幌に帰郷した。空気や匂いが馴染む馴染む。やはり、故郷とはいいものだ。

 顔の方はいうと、ニキビが出ているので、調味料を塩に限定しようと思う。

 小説はハーモニーを読んでいるのだが、わたしは病院が嫌いであるからして、この物語への共感性は高い(というか、アニメ版はBDも買っている)。実際、腸においても、自己管理を外注せずに、このように自分で治そうとする。一方で、周囲は病院へ行けという。この場合の周囲とは家族のことで、これをして公共的身体と言えるかどうかは分からないが、遺伝子から生まれるリソース意識があるのかもしれない。

 

 ってことで、本日の一曲は、AURORAの「The River」


AURORA - The River