面白い分析、つまらない分析、どうもいい話

小説・アニメ・映画などの、面白いとつまらないを分析するブログです。分析などと大層なことを言っていますが、アナリストでも何でもないので暇人が適当なことを備忘録としてつらつらと書いていくだけの、あれです。正確性は二の次です。記憶ガタリをすることもあるでしょう。後、どうでもいい話も挟みます。

No.6 1 あさのあつこ

概要

 ネズミと呼ばれる反逆者的な人間を助けて、主人公がNo.6という監視社会の闇の面に触れていくことになる感じのあれ。

感想

 読みやすいし、面白くないというわけではないが、ハーモニーを呼んだあとだからか、どうしても浅いと感じてしまった。作者の哲学というか、鮮烈な自己世界が見えてこない。ゴミを街の外に出してるみたいなやつは現在の日本のことを言っているのだろうが、こういうところでもう一捻り欲しい。ボーイミッツボーイもハーモニーの三項対立に比べれば、適切さを感じない。でも、主人公の幼馴染がセックスして、と主人公に迫るシーンは良かった。恐らく、物語に捻りがないから誇張したキャラが欲しくなるのだと思う。だから、幼馴染は良かった。